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先輩行員の声
西日本シティ銀行 法人ソリューション部
井口功太さん(2010年入行)
お客さまと真摯に向き合い、信頼される銀行員でありたい
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この人たちとともに仕事がしてみたい
私自身、地方銀行に的を絞って就職活動をしていたわけではありません。
就職後は、地元福岡を拠点にコミュニケーションスキルを活かした仕事がしたいという思いから、福岡県内において営業職で勤務可能な企業を幅広くみていました。
その中で、当行の採用担当者が、企業説明のみならず、当時就職活動に悩む私に親身に寄り添い、採用に至るまでの間サポートしてくれました。このような先輩のいる環境で自分も仕事がしてみたいと感じられたことが、当行への就職を決めるに至った理由です。
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多様なファイナンス手法
私は、預金・個人ローン・資産運用・渉外営業担当の営業店勤務を経て、日本政策投資銀行の不動産ファイナンス部門に2年間出向しました。出向期間終了後は、法人ソリューション部という本部部門に帰任し、現在はその東京駐在員として東京を拠点に勤務しています。
営業店勤務時は、主に中小企業のお客さまへの融資業務を担当していましたが、帰任以降は、ストラクチャード・ファイナンス(仕組み金融)の組成業務を中心に担当しています。
融資をする際、一般的には借入人となる法人の信用力に基づき与信判断します。しかし、ストラクチャード・ファイナンスは、プロジェクトや不動産等の特定の資産の信用力に基づき与信判断するため、大規模案件の資金調達時に活用されやすいことが特徴です。地元福岡でも、天神ビッグバン・博多コネクティッドと呼ばれる行政主導の再開発促進プロジェクトが展開されていますが、プロジェクトの資金調達にあたりこの手法が頻繁に活用されています。
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私のやりがいはお客さまからの信頼と感謝です
世界的にも有名な不動産デベロッパーが日本国内での開発プロジェクト資金を調達するにあたり、担当者として初回提案から融資実行に至るまで約3年間を要した経験があります。
当該お客さまのプロジェクト遂行能力と豊富な達成実績から融資に積極的な金融機関も多く、当初、私の提案はなかなか実を結びませんでした。しかし、提案の都度、お客さまが抱えるニーズの確認と検証を繰り返し、次回の提案に活かす努力を継続した結果、当行を資金調達先の1行として選んでいただくことができました。今では、そのお客さまが開発プロジェクトで資金調達を必要とする場合に、都度、融資の相談をいただいています。これも粘り強くお客さまとのリレーション構築に努め、信頼が得られた結果と感じています。
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直向きに努力
日本政策投資銀行へ出向した2年間は、苦労こそ絶えませんでしたが、それを上回る刺激と発見に溢れていました。出向当初は、職場では聴き慣れない専門用語や英語が飛び交い、まずはチーム内の会話についていきたいと、がむしゃらに勉強したことを覚えています。
不慣れな住環境も加わり、時には自分の無力さに涙することもありましたが、私自身の支えとなり、胸を張って仕事ができるまで育ててくださった諸先輩方や同僚、当時ひた向きに努力し続けられた経験は、今の自分にとって大きな財産となっています。
また、新たなファイナンス手法に関する知見を高められただけではなく、プロ投資家や全国の金融機関の担当者との人脈も形成することができ、自身のキャリアビジョンを変える1つの転機にもなったと感じています。
今ではこの貴重な経験をさせていただいた当行に対し、成長と発展の貢献をもって、少しでも恩返しがしたいと考えています。
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あらゆるファイナンスに精通した銀行員になりたい
現職では、東京地区における各種ストラクチャード・ファイナンス案件の情報収集と組成業務が主な役割となりますが、その領域は不動産ファイナンス、事業承継等から派生するM&Aファイナンス、太陽光発電等の再エネ事業向けプロジェクトファイナンス、船舶・航空機向けファイナンス等、多岐にわたります。
そのため、営業活動を行ううえでも幅広いファイナンスや業界動向に関する知識が求められ、個別案件や自己研鑽を通じて常日頃から知見を深めていく必要があります。
また、今後、管理職へのステップアップを目指していくにあたり、リーダーシップ、組織・人材面のマネジメント等に関する知識についても勉強中です。
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最も重要なのは、誇りと気概を持って真摯にお客さまと向き合うこと
銀行ビジネスは、預金として集めた「お金」を資金が必要なお客さまへ貸し出すことが本業ですが、その「お金」は、原材料や給与、収益物件や工場等の不動産等、様々なものに形を変え、お客さまが営む事業の継続・発展に不可欠な原動力となります。
また、「お金」を提供する方法についても、単にお客さまの信用力に基づくものだけではなく、前述したとおり、お客さまが有する資産の信用力に基づき融資する方法や、ファンド等を活用した出資等、様々な方法があります。
お取引先のライフステージや実態、経営戦略に基づき何が最適なのか、お客さまと膝を突き合わせて対話することこそ、銀行で仕事をするうえでの醍醐味だと私は考えています。
2023年12月27日掲載