会長のご挨拶

年頭所感

<年頭所感>
2019年1月1日

全国地方銀行協会
会長 柴 戸 隆 成


 

 謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、旧年中に賜りましたご厚誼に心から御礼申し上げます。

 昨年は、西日本豪雨や北海道胆振東部地震などの自然災害が相次いで発生し各地で大きな被害が出ましたが、経済面では個人消費の持ち直しや世界経済の拡大による輸出増加等により緩やかながらも景気回復を続け、概ね底堅く推移しました。


 私ども地方銀行が地盤とする地域経済においても足元では概ね改善の動きが示されています。しかしながら、地域経済は人口減少や少子高齢化に伴うマーケット縮小といった構造的な課題を抱えるとともに、中小企業も人手不足や後継者問題といった重要な経営課題が深刻化しています。


 全国地方銀行協会では、こうした経営環境の変化や地域が抱える課題に対して機動的に対応しながら地域経済の持続的発展に貢献していくことを目指して、2018年度の活動の柱に「地域経済の活性化への貢献」「持続可能なビジネスモデルの構築」「安心・安全な金融サービスの提供」の3つのテーマを据えて各種の取組みを進めてまいりました。


 本年におきましてもこれら3つのテーマを柱として、様々な取組みを更に深化させてまいります。


 一つ目の柱である「地域経済の活性化への貢献」については地方銀行の社会的使命であり、地域経済の発展なくして地方銀行の成長はありません。本年も地方創生への取組みを通じて、地元企業における多様な働き方の創出や生産性向上、円滑な事業承継等を支援し、全国の各地域でお客さまの事業活動や生活をサポートしてまいります。


 第二の柱、「持続可能なビジネスモデルの構築」では、昨年は、変化が進む経営環境のなかでより積極的に地方創生に取り組んでいくために、金融と非金融を組み合わせた幅広いサービスの提供が可能となるよう、業務範囲規制の見直しに関する規制緩和要望を行いました。本年も持続可能なビジネスモデルの構築に向けて本業である金融仲介機能の不断の磨き上げや先進的技術を活用した金融サービスの高度化をはじめとする様々な取組みを加速させてまいります。


 第三の柱、「安心・安全な金融サービスの提供」では、引き続き、振り込め詐欺などの金融犯罪の発生防止やマネー・ローンダリング対策等の高度化に取り組み、お客さまに安心して利用していただける金融サービスの提供に努めてまいります。



 私ども地方銀行は、本年も、地域に密着した自らの特性を活かしながら、持続可能な地域社会の実現に向けて様々な課題にしっかりと取り組み、地域社会との共通価値の創造を図ってまいります。
 皆さまにおかれましては、何卒倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
 年頭にあたり、皆さまの益々の発展を心より祈念いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。