2010年度(平成22年度) 中間期

地方銀行平成22年度中間決算の概要(平成22年12月15日公表)

【要旨】
※計数は、特にことわりがない限り
地方銀行63行の単体ベース。
( )、[ ]内は、前年同期比。

業務純益

預貸金利鞘の縮小などから資金利益が減少したものの、国債等債券関係損益が債券相場の好調を映じて894億円と増加(+632億円[+241.0%])したことに加え、一般貸倒引当金繰入額が戻入益超45億円(553億円増益に寄与)となったことから、7,327億円に増加(+823億円[+12.7%])。
業務純益から一般貸倒引当金繰入額を除いた実質業務純益は、7,281億円(+269億円[+3.8%])。
実質業務純益から国債等債券関係損益を除いたコア業務純益は、6,386億円(▲362億円[▲5.4%])。

経常利益

このような業務純益の動きに加え、不良債権処理額が▲1,748億円(493億円[22.0%]減少)に止まったことから、4,874億円(+1,012億円[+26.2%])と増益。

中間純利益

3,598億円(+727億円[+25.3%])と増益。

リスク管理債権額

4兆6,757億円(▲3,919億円[▲7.7%])。

不良債権比率

3.01%(▲0.28%ポイント)。

自己資本比率(国際統一基準行は連結、国内基準行は単体)

  • 国際統一基準行(9行):13.51%(+0.71%ポイント)
  • 国内基準行(54行):11.64%(+0.52%ポイント)。

【平成22年度通期業績予想】・・・各行の決算短信の集計値

  • 経常利益は、8,997億円(+948億円[+11.8%])と増益。
  • 当期純利益は、6,074億円(+557億円[+10.1%])と増益。

各行別データ(「決算短信」等より)

主要項目(1)
預金、貸出金、有価証券、純資産の部合計、資産の部合計(末残)
主要項目(2)
単体:業務純益、経常利益、中間純利益、営業経費、自己資本比率、連結:経常利益、中間純利益
貸出金関係 (1) (リスク管理債権)
破綻先債権、 延滞債権、3か月以上延滞債権、貸出条件緩和債権
貸出金関係 (2) (金融再生法開示債権)
破産更生債権、危険債権、要管理債権
貸出金関係 (3)
一般・個別貸倒引当金、消費者ローン等残高、中小企業等貸出金比率

(注)単位未満の場合は「0」。 未公表の場合は空欄。 該当金額がない場合は「-」。