2017年度(平成29年度) 年度

地方銀行2017年度決算の概要(2018年6月13日公表)

【要旨】
※計数は、特にことわりがない限り
地方銀行64行の単体ベース。
( )、[ ]内は、前年同期比。

1.損益

コア業務純益

資金利益、役務取引等利益がともに増加し、コア業務純益は前年同期比+2.1%(+227億円)の1兆887億円。

業務純益

コア業務純益が増加したものの、国債等債券関係損益の損超幅の拡大に加え、一般貸倒引当金繰入額が繰入超に転じたことから、業務純益は▲8.5%(▲884億円)の9,463億円。

経常利益

株式等関係損益の益超幅が拡大し、不良債権処理額が減少したものの、業務純益の減少により、経常利益は▲2.7%(▲301億円)の1兆1,015億円。

当期純利益

7,838億円(▲1.5%[▲115億円])。

2.資産・負債

  • 貸出金(平残):194兆8,116億円(+7兆3,761億円[+3.9%])
  • 有価証券(平残):69兆7,624億円(▲5兆6,394億円[▲7.5%])
  • 預金(平残):255兆7,127億円(+6兆5,308億円[+2.6%])

3.自己資本比率(国際統一基準行は連結、国内基準行は単体)

  • 国際統一基準行(10行):14.54%(+0.16%ポイント)
  • 国内基準行(54行):9.81%(▲0.13%ポイント)

4.不良債権額

  • 金融再生法開示債権額:3兆3,656億円(▲2,309億円[▲6.4%])

各行別データ(「決算短信」等より)

主要項目(1)
資産の部合計、貸出金、有価証券、負債の部合計、預金、純資産の部合計、資本金
主要項目(2)
業務純益、経常利益、当期純利益、経費、自己資本比率、連結経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益
貸出金関係 (1) (リスク管理債権)
破綻先債権、 延滞債権、3か月以上延滞債権、貸出条件緩和債権
貸出金関係 (2) (金融再生法開示債権)
破産更生債権、危険債権、要管理債権
貸出金関係 (3)
一般・個別貸倒引当金、消費者ローン等残高、住宅ローン残高、中小企業等貸出金比率

(注)単位未満の場合は「0」。

時系列データ

地方銀行全体の損益(業務純益、経常利益、信用コスト等)の推移(2008年度以降)を掲載しています。