2019年度(令和元年度)

地方銀行2019年度決算の概要(2020年6月17日公表)

【要旨】
※計数は、特にことわりがない限り
地方銀行64行の単体ベース。
( )、[ ]内は、前年同期比。前年の計数は2018年5月の東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の合併、および2019年4月の近畿大阪銀行、関西アーバン銀行の合併に係る補正を行 っていない。

1.損益

コア業務純益

資金利益の減少を主因に、コア業務純益は前年同期比▲3.3%(▲336億円)の9,962億円。

業務純益

コア業務純益が減少したものの、国債等債券関係損益が益超に転じたことから、業務純益は+0.2%(+21億円)の9,761億円。

経常利益

業務純益は若干増加したものの、株式等関係損益の減少等により、経常利益は▲7.1%(▲658億円)の8,610億円。

当期純利益

当期純利益は▲4.8%(▲296億円)の5,926億円。

2.資産・負債

  • 貸出金(平残):215兆6,219億円(+11兆4,152億円[+5.6%])
  • 有価証券(平残):63兆6,803億円(▲2兆227億円[▲3.1%])
  • 預金(平残):272兆7,154億円(+9兆6,085億円[+3.7%])

3.自己資本比率(国際統一基準行は連結、国内基準行は単体)

  • 国際統一基準行(10行):13.84%(▲0.49%ポイント)
  • 国内基準行(54行):9.46%(▲0.07%ポイント)

4.不良債権額

  • 金融再生法開示債権額:3兆7,499億円(+696億円[+1.9%])

各行別データ(「決算短信」等より)

主要項目(1)
資産の部合計、貸出金、有価証券、負債の部合計、預金、純資産の部合計、資本金
主要項目(2)
業務純益、経常利益、当期純利益、経費、自己資本比率、連結経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益
貸出金関係 (1) (リスク管理債権)
破綻先債権、 延滞債権、3か月以上延滞債権、貸出条件緩和債権
貸出金関係 (2) (金融再生法開示債権)
破産更生債権、危険債権、要管理債権
貸出金関係 (3)
一般・個別貸倒引当金、消費者ローン等残高、住宅ローン残高、中小企業等貸出金比率

(注)単位未満の場合は「0」。

時系列データ

地方銀行全体の損益(業務純益、経常利益、信用コスト等)の推移(2009年度以降)を掲載しています。